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沿革・理念

東京大学法律相談所の歴史は1947年に遡ります。1947年、五月祭で無料法律相談を行ったことを起源として、「医学部に附属病院があるように、法学部に法律相談所を」とのコンセプトのもとに、当時の法学部長であった我妻栄教授の許可により当相談所が設立されました。また、翌1948年には初めての模擬裁判が、尊属殺害事件の合憲性を焦点として行なわれています。これにより相談活動と五月祭模擬裁判という、当相談所に特徴的な、重要活動の骨格が形作られたと言えます。その後70年以上にわたり、私たちは戦後の日本とともに歩み続けてきました。

この間、私たちの活動のあり方、様式等も様々な変遷を経ていきました。所員数は発足当初から飛躍的に増加し、現在では学部三、四年生あわせ約250人と、本学法学部生の約三分の一が所属するに至りました。これに伴い資格試験や大学院入試、就職活動などについて情報交換を行なう場が増えており、また同時に息抜きとしての娯楽行事も少しずつ、整い始めております。

私たちの主業務である相談活動に関しては、日常的に本学本郷キャンパスで行なう通常相談活動に加え、年に一度、東京都以外への夏季移動相談を行う慣行ができました。相談件数は年度により異なりますが近年は増加傾向にあり、相談受付総数は年間約200件に至っています。所員同士の交流に加え、弁護士・検事・裁判官・官僚の先輩方をはじめとする多くのOB・OGの方々との交流も充実し、相談活動についても折に触れアドバイスを頂いております。

また五月祭模擬裁判も、民事事件と刑事事件を隔年で題材とすることが常となり、現在では毎年、安田講堂で1000名を超えるお客様を集めて行なっております。その他、相談活動の質を高めるべく行なわれる研修合宿や検討会なども定着し、着実な発展を遂げていっております。

こういった活動を通して長年にわたり、学問的研鑽を積み、地域社会へ貢献してきた点が評価され、平成18年度には東京大学総長賞を受賞致しました。東京大学法律相談所では相談活動をより充実したものと出来るよう、今後も常に最適なシステムを模索し、実施し続けて参ります。