幹事長挨拶

 東京大学法律相談所のホームページをご覧下さいまして、誠にありがとうございます。東京大学法律相談所は法学部の学生が、皆様からの一般民事に関するご相談を無料でお受けしている学生団体です。医学部に附属病院があるように、法学部に法律相談所を。このような考え方から、開所以来60年以上にわたり活動して参りました。また当相談所は相談活動のほか、五月祭模擬裁判や講演会、研修や検討会など、幅広い活動を行なっております。当相談所の活動の一つひとつが、所員にとって学生生活を豊かにするとともに、人間的に成長出来る場となるよう、努力しております。相談活動は学問的研鑽と地域社会への貢献という、二つの側面を有しております。前者は私達がお客様の生の相談を通じ、法律を学ばせて頂くという面、後者はお客様に私達の知識から最良のアドバイスを出来るよう務めるという面です。私達は驕ることなく、お客様の相談に対して親身に、そして真剣に向き合って参りたいと考えています。まずはお気軽にご連絡ください。

第63期 幹事長 窪澤晶子・根岸聡知

 法律相談所とは

 ---沿革---  

 東京大学法律相談所の歴史は1947年に遡ります。1947年、五月祭で無料法律相談を行ったことを起源に、当時の法学部長であった我妻栄教授の許可により当相談所が設立されました。また翌1948年には初めての模擬裁判が、尊属殺害事件の合憲性を焦点として行なわれています。これにより相談活動と五月祭模擬裁判という、当相談所に特徴的な、重要活動の骨格が形作られたと言えます。その後60年以上にわたり、私たちは戦後の日本とともに歩み続けてきました。

 この間、私たちの活動のあり方、様式等も様々な変遷を経ていきました。所員数は発足当初から飛躍的に増加し、現在では学部三、四年生あわせ約250人と、本学法学部生の約三分の一が所属するに至りました。これに伴い資格試験や大学院入試、就職活動などについて情報交換を行なう場が増えており、また同時に息抜きとしての娯楽行事も少しずつ、整い始めております。

 私たちの主業務である相談活動に関しては、日常的に本学本郷キャンパスで行なう通常相談活動に加え、年に一度、東京都以外への夏季移動相談を行う慣行ができ、また近年では春季にも日帰りで出張相談を行なっております。相談件数は年度により異なりますが近年は増加傾向にあり、総相談受付数は年間約200件に至っています。所員同士の交流に加え、弁護士・検事・裁判官・官僚の先輩方をはじめとする多くのOB・OGの方々との交流も充実し、相談活動についても折に触れアドバイスを頂いております。

 また五月祭模擬裁判も、民事事件と刑事事件を隔年で題材とすることが常となり、現在では毎年、安田講堂で1000名を超えるお客様を集めて行なっております。その他、相談活動の質を高めるべく行なわれる研修合宿や検討会なども定着し、着実な発展を遂げていっております。

 こういった活動を通して長年にわたり、学問的研鑽を積み、地域社会へ貢献してきた点が評価され、平成18年度には東京大学総長賞を受賞致しました。東京大学法律相談所では相談活動をより充実したものと出来るよう、今後も常に最適なシステムを模索し、実施し続けて参ります。

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